占いって面白いですよね。
スピリチュアルな力なのか、統計学なのか。
術者によってその表現は様々ですが、僕はどちらかといえばスピリチュアル寄りな事を行います。いわゆる霊が見えるとか、オーラが見えるとかではないんですが、僕の占いは「自分の直感」で行なっているものがほとんどです。
さて、僕のショーを見てくださった方はわかるかもしれませんが、僕のショーは占いがテーマになっている演目がたくさんあります。
もちろんマジックですから、タネがあるモノも多いんですが、実際に占いをベースにしている、いわゆる「ガチ物」も混じっています。
実際にマジックだけを使って100%の結果を出すことも可能なんですが、それでは面白さが半減してしまうので、あえてこの「ガチ物」を混ぜています。
とある女性にマジックを披露していた時のことです。
その子を見ていてなんとなくドーナッツが頭に浮かんだので、「なんかドーナッツが食べたくなって来ました」といきなり言ってみたんですね。
そしたらその子は飛び上がって「なんで分かったんですか!?」
彼女はどうやらマジックを見にくる前にドーナッツを食べていたらしく、いきなりドーナッツの話をされて驚いたというわけです。
こればかりは統計とかではない、別の何かなのかなと思ったりもします。
占いに来る人たちの大半は、未来が知りたくて占いにやってきます。
ですが、残念な事に僕には未来視はできませんし、パフォーマンスで行う占いでは未来を当てることはできません。
なのでパフォーマンスの時に、未来のことを伝える時は、きまってこう言います。
「自分の直感を信じてください。あなたは答えを知っているはずです」
投げやりに聞こえるかもしれませんが、本心です。
占いの答えなんて、結局自分が選択しなきゃいけない時に、背中を押してもらうために聞く事がほとんどだということです。
こんな話があります。
その人は、バニラアイスかチョコアイスかどちらを食べるか悩んでいました。
なのでコインで決めようと僕が提案しました。
表がバニラ、裏がチョコでコインを投げた結果は裏。チョコでした。しかし彼は渋い顔をして言いました。
「え、バニラが良かった」
結局、彼の中では初めからバニラと答えが決まってたわけです。結局彼は、バニラアイスを美味しそうに食べていました。
占いは、自分の選択するものを、より明確にするための手段だということを忘れないでください。
良い結果なら、信じたら良い。
悪い結果なら、そうならないように行動すれば良い。
占いとの良い付き合い方を見つけると、少しだけその日が楽しくなると思いますよ。