トランプの小話 弐

前回のトランプの小話の続きになります。

トランプの中でスペードのAと同じように特別なデザインのカードがあります。
それがJOKERです。

このJOKERの由来には本当に沢山の説があり、どれが正しいかわからないんですが、その中で僕が一番好きなお話をしたいと思います。

この話をするにあたって、まずはトランプが生まれた理由からお話しないといけません。
トランプというのは、昔は占いに使われていたものなんだそうです。
その大元になったものはタロットカード。
これをもっと簡略化したものが、トランプだと言われています。
タロットは、皇帝や運命の輪など名前と数字のついた「大アルカナ」とコインなどが描かれた「小アルカナ」の二つから成っており、簡略した占いでは「大アルカナ」のカードだけが使われます。
トランプはその逆で、「小アルカナ」だけを使ったものが起源だと言われている訳です。

4つのマークにも意味があります。
スペードは権力。これは皇帝がもっている槍を模していると言われています。
ダイヤは富。まさしくダイヤモンドから来たものです。
クラブは繁栄。農民のもっている農具がモチーフになりました。
ハートは聖杯。法皇がもつ聖杯を模したものです。慈愛から愛のマークに変わったものだとも言われています。

さて、このマーク、それどころか数字すらが描かれていないカードがあります。そうJOKERは一体どこからやってきたのでしょう?
それは、同じようにタロットの中でも、数字が描かれていないカードがモデルになったと言われています。
それが「愚者」のカードです。
タロットカードのこの愚者がいろんなものに出会い、最後に世界の真理にであうストーリーから造られたカードなんですが、この愚者のカードが姿を変えて「JOKER」になったと言われているんです。

たしかに、どのカードのJOKERも愚者=ピエロのようなデザインをしていますね。

さて、長々と書いて来ましたが、これが本当かどうかは、正直わかりません。

でも本当だったらロマンがあって素敵だなと思い、僕はこれをお客様によくお話しています。

皆さんもウンチクの一つとして、誰かにお話してみてください。

さて、そんな小話を活用するために、マジックの勉強もしてみませんか?
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